今回の長崎行最大の目的が、ここ、長崎県美術館。
ここも昨年オープンしたばかりの初めて訪れた美術館。1/11~2/12まで開催されている、南仏モンペリエ ファーブル美術館所蔵 魅惑の17-19世紀フランス絵画展」を見に行ってきた。
クールベの代表作「出会い こんにちわ、クールベさん」の出品が今回の目玉。そんな好きな絵でもないんだけど、やっぱり有名どころだし(すごいミーハー)
出島に近いウォーターフロントに、昨年5月にオープンしたばかりの美術館。2005年長崎市都市景観賞を受賞した建物だが。
ここもかなりでかい。運河を挟んで、2棟構成になっているようだ。モダンな建物だが、印象は「こんな感じの建物、最近多いな~」という感じ。良くも悪くも、歴史文化博物館のようなインパクトはない。
館内に入って、特別展と常設展の共通チケットを購入。外観通り、案内の対応が妙にクール、というか、素っ気なかった。博物館の方は外観と打ってかわって丁寧な案内が好印象だったが、その点ちょっとマイナスイメージ。、
展示室は、2階に上がって運河の上の通路を渡ったところにある。
最初は17~18世紀のフランス絵画が中心。基本的にこの時代の作品には興味なし。
クールベは第4室。「出会い」は思ったより大きかった。それにしても感想に困る絵だ。リュックを背負った男(クールベ)が、紳士風の男とその従者に出迎えられている、というだけ。
これが当時の画壇で悪評を受けた、というのもピンとない。理由を聞けばたしかに、パトロンよりクールベの方が偉そうで、横柄っぽい。実際傲慢で自信過剰な性格だったそうだが。当時のフランスに2ちゃんねるがあったらさぞかし叩かれまくったでしょうね。
クールベの特徴は、むしろこの次に展示されている「まどろむ糸つむぎ女」に現われている感がする。
この構図は「怠惰」を擬人化したものと伝統的にはなっているそうだが、むしろ絵から受けるイメージは、疲れ果てた女性が仕事の合間についうとうとしている、という感じ。日常の生活の一断片の微笑ましさを感じるような、一方で労働階級の置かれた立場の厳しさを告発しているような。通俗的な絵解きによる解釈を排除することで、見る側によっていくつも解釈が可能となっている。ような気がするのだが。
今回の展覧会でクールベと並んでプッシュされていたのがフレデリック・バジール。初期印象派の画家だが、今ひとつ印象には残らなかった。むしろ印象的なのは、ウジェーヌ・カリエール。初めて見た画家だが、闇の底から浮かび上がるような肖像画は、えも言えぬ迫力。幻想的というか、下手するとホラーだが(苦笑)。絵の中に引き込まれそう。
長崎県美術館
ホームページ
長崎市出島町2-1
市電出島電停徒歩3分
開館時間 10:00~20:00
休館日 毎月第2・第4月曜日
観覧料(常設展) 一般400円
南仏モンペリエ・ファーブル美術館所蔵 魅惑の17-19世紀フランス絵画展
開催期間 2006/1/11~2006/2/12
観覧料 一般 1000円
先月、行ってきました長崎県美術館。私が見たのはドラえもん展(笑)
長崎美術館はトイレがキレイだったので好感が持てました。
考えてみるとトイレは使いませんでした。新しくできたところはきれいですからね~。佐世保もアルカスはきれいだけど、島瀬美術センターは(苦笑)