今気がついたが、今年もほとんど本を読んでいない。わずか3冊(汗)
読み終えたらブログに感想を書こうと思いつつ、それもほったらかし。
今年真っ先に読んだ本がレジナルド・ヒルの「闇の淵」。
お気に入りのダルジール警部シリーズの第10作目。第9作、「子供の悪戯」も未読なので、順序から言えばそちらが先だったのだが、間違えてこちらから買ってしまった。気がついたのは読み出してから。まあいいや。翻訳されていない作品もかなりあることだし。
いきなりダルジール警視と部下のパスコーが落盤事故で廃坑内に閉じこめられるシーンから始まる。なんだか息が詰まりそうだが、作品世界自体も、斜陽化する炭坑町の閉塞感が立ちこめ、いつものシリーズより重苦しい。この辺りの描写が、この作品の最大の持ち味でもある。ダルジールの辛辣なユーモアは相変わらずで、重苦しい雰囲気を和らげているが。
相変らず謎解きはどうでもいいが(え)、犯人像はけっこうリアリティがあっていい。いるよねえ、こういう人間、という感じ。
ダルジールシリーズとしては普通に面白かったです。
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