「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」展

 今年は福岡へ行くつもりはなかったのだが、

 先月、ハウステンボスへ行った際、北九州市立美術館のパンフレットを見てしまったのが運のつき。

 「ピカソ」だけならまだしも「モディリアーニ」の名前まで出されては、行かないわけには行くまい。

 ということで、行ってきた。

 今回は分館ではなく、本館の方。

 全然別の場所にあるのに、一度間違えて大変だったことがあるのだ

 (参照:分館はどこ?

 映画版「DEATH NOTE 」のロケがここであったらしく、入口案内そばにロケの際の写真が展示されていた。あとで調べてみたら、内部だけこの「北九州市立美術館」で撮って、外観は栃木の美術館でロケしたらしい。大変だなあ(^^;)

 で、本題の「リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代展」

 中にはいると、まずブラックがお出迎え。

 タイトルは知名度に勝ピカソに譲っているものの、内容的には同等、いやむしろブラックが主役といった扱い。

 シンプルな立方体に全てが還元されたブラックの絵には不思議な存在感がある。ピカソのキュウビズムよりさらに純化したような、というか。ピカソの追従者といったイメージしかなかったけど、今回でブラックの魅力を再認識した。

 第2室はお待ちかねのモディリアーニ

 名前は使っていても展示作品は1,2枚なんてこともたまにあるが、今回は予想以上に充実していて嬉しい。彼のスタイルが確立する前の極めて初期の作品「若い女の胸像」後から強い視線は印象的。言われなければ絶対にモディリアニとは分からないが。キスリングの肖像画も割合早い時期の作品。キスリングの作品も一作だけあった。リース美術館所蔵ではなく、山形美術館からの特別公開品だったが。伏し目がちの若い女性の肖像画は、モディリアニとはまたひと味違った魅力がある。

 パンフレットの表紙を飾る「母子像」。理屈抜きでやはり素晴らしい。神々しささえ感じた。

 他にもレジェ、ルオー、ミロ、クレーと、好きな画家の作品が目白押し。もうお腹いっぱい、という感じだった。

 無理していった甲斐があった。


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北九州市立美術館
 北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21番1号
 西鉄バス七条バス停よりシャトルバス
 開館時間 9:30~17:30
 休館日 月曜日 

リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代
  会期 2006/11/18(土)~2007/1/14(日)
  北九州市立美術館本館 企画展示室
  入場料 一般 1000円


カテゴリー: たび, 美術館 パーマリンク

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