亀の井別荘と言えば湯布院三大名旅館の一つ。入り難いようなら引き返そうとおそるおそる行ってみたが、観光客でごった返していてむしろ拍子抜けした。食事処や土産物屋のある一般客に開放されたエリアと宿泊棟は完全に分離してあるのだ。とはいえ、中には宿泊棟に入り込む輩もいるだろうなあ。
「茶房・天井桟敷」はこの一般開放棟の二階にある喫茶店。土産品店のある1階の人の多さと比べるとだいぶ落ち着いている。窓際の席と2階の席が空いていると言う。2階は外の眺めが見えないというので、窓際の席に。ここに着くまで歩きっぱなしだったので、2階まであがるのがめんどくさかったのだが。ジジイか(苦笑)。
民芸風の店内だが、この手の店にありがちな嘘くささは全くない。建物、調度品が、同じ歳月を過ごしてきたという感じ。窓から望む庭も、手を入れているのかほったらかしなのかよく分からない雰囲気で、またよい。
天井桟敷ブレンド500円を注文。小さなデミタスカップで運ばれてきた。さすがに価格のわりに少ないな、と思ったらポットにもう1杯分入っていた。冷めにくいように、との配慮だろう。観光地のコーヒーは大体ハズレ、と言うのが僕にとっての定説だが、意外(失礼?)にも美味しい。飲み易いが、芯は通っている。ブラックで充分美味しいが、二杯分あるので趣向を変えて、二杯目はまず砂糖を入れて、半分くらいに減ってから最後にミルクを入れて仕上げた。
なにげにカップを裏返すと、見覚えのある富士山のマークが。ちょっとがっかり。いや、がっかりする筋合いはないし、ここの商品が素晴らしいものであることは分かる(亀の井別荘のために特別に作った、より薄手の特注品らしい)。だが、有田焼は佐世保の人間にとってはドメスティックすぎるのだ。家にもあるし(ただし陶器市で買った二級品)。
(後で知ったのだが、ポットの方は陶房青の作品だったとか。さらにご近所(笑)。ここまでくると、むしろ肥前の陶磁器の質の高さを自慢するべきなのだろう。肥前の陶工万歳!)
しばらくして二階席に客が入っていった。がたんと音がするので目をやると、手動式の昇降機を使って運ぶ仕組みになっているらしい。ちょっと面白い。もしもう一度訪れる機会があるならば、こちらの方にも座ってみたい。
茶房 天井桟敷
〒 879-5102 大分県大分郡湯布院町川上2633-1
亀の井別荘敷地内
無休
9:00~22:00(オーダーストップ21:30)
至福のカフェ湯布院「天井桟敷」
(前のブログから、この記事移動するの忘れてたので・・・今更ですが)
今年の2月の「天井桟敷」からの景色です。うっとりでしょ〜?!
私も二階気になりました。なんか落ち着きそうですよね。
身近にあったら、二階で何時間でも粘りたいです。
カップが深川でポットが波佐見焼きだなんて、
ホント、肥前の陶磁器のセンスのよさを改めて感じますね。
うつわはできれば地元のを使って欲しかったような気も(苦笑)
ちなみにカップは1階のショップで販売されてました。今になってちょっと欲しい気が(現在シンプルな白磁のコーヒーカップ探索中)
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