もうすぐ閉店　ダイエー佐世保店

　不採算店舗の閉鎖を打ち出していたダイエー。5月30日、その第一弾として、５店舗の閉鎖が発表された。その中には案の定、佐世保店の名前が。

　業績不振なのは傍目から見ても明らかだった。５階建の店舗が、まず５階が閉鎖されて催し物の時以外は使われなくなり、次は４階も閉鎖。３階までの営業となった。

　場所も悪い。アーケード街すら郊外型店舗の攻勢で苦戦を強いられているのに、ここはさらにはずれた場所。駐車場も少ない。不採算店舗の中に入っていることは、市民のほとんどが、薄々気づいていたはず。

　最期を見届けに、というわけではないが、買物に行ってきた。

　６月１日、恒例一の市ということもあり、１階の食料品売場は大混雑。時間をずらして母も買物に行ったのだが、一の市でもここまで多いことは滅多にないとか。閉店アナウンスの効果か。

　開業３６年というから、ダイエーの中でも古い建物。僕が子どもの頃はユニードだったので、あとになってダイエーが買い取ったのだと思っていたが、開業当初はダイエーで、その後ユニードに委譲、その後またダイエーに戻ったのだとか、流浪の人生だなあ････

　場所も悪いが、建物もかなり無理がある。米軍向けのキャバレーだったとか、映画館だったとか聞いたことがあるが(間違っているかも知れない)、とにかく古い建物。南口と北口で微妙に高さが違うので、１階の途中で段差がある。低くなった方の天井はやたら高く、中二階の回廊が。特に何に使われることもなく、昔は５階にあった子ども向け遊具が無造作におかれている。単なる物置状態。

　登りしかないエスカレーターで上階へ。１階とはうってかわって、３階より上は逆に天井がやたら低い。その上スプリンクラーの配管がむき出しになっているので、下手すると頭を打ちそう。

　２階より上はそれほど客は入ってなかった。あくまで食料品だけなんだなあ。衣類売場で寝間着を買った。ここで買物するのもあと何度か。８月末の閉店後はまだ白紙らしい。

　経営を譲渡して別の名前で、ということはないだろうなあ。この建物では。かといって完全に立て替える、といっても場所も場所だし。せいぜい駐車場にするくらいしか思い浮かばないが。

　やっぱりはしっこの街は不景気風。寂しいなあ。

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ダイエー佐世保店
　長崎県 佐世保市京坪町5-6