今回の福岡行の一番の目的がこの『ポーラ美術館の印象派コレクション展』
今月14日までということで、あぶなく見逃すところだった。
会場は大濠公園近くの福岡市美術館。ゴールデンウイークあけにも関わらず、美術館はかなりの盛況。
中に入ってみて、納得。
モネ、ルノアール、セザンヌといった日本人好みの印象派の巨匠の作品が盛りだくさん。
ルノアールやモネ、ゴッホといった名前で客を釣ろうとする美術展は数多くあるけど、実際は聞いたこともないような無名の作家がほとんど、お目当てのルノアールは出口のそばに一点だけ、なんてことが多い中、ここは展示品のほとんどがだれでも名前だけは聞いたことがあるようなビッグネーム。
それもルノアール、モネといったあたりは展示数も多いので、製作年代によっての作風の違いなども実際に見て知ることができる。まあ美術通の人にとっては当たり前のことなんだろうけど、僕のようなビギナーにとっては勉強になる。学生さんなんかにも入門書的展覧会としておすすめできるんじゃないか、と。
へそ曲がりのはしっこのひととしては素直に褒めるのもなんだか、結局のところかなり楽しませてもらいました。印象派が好きなんだな。ようするに。
初めはクールベから。長崎のクールベ展といい、最近やけにクールベに縁があるな。あんまり好きじゃないけど。どちらかというと次のコローの絵の方が好きだったり。あの手触りのよさそうな(?)森の表現が好きなんです。
ドガの作品を見るのも久しぶり。日常的な情景を切り取ったようなこの人の作風はけっこう好き。パステルのやわらかそうな色調もいい。『踊りの稽古場にて』は今回の展覧会で一番気に入った絵。
ルノワールは、まあいいや(あまり興味なし)。パンフレットに使われている『レースの帽子の少女』よりもう少し早い年代の作風の方が個人的には好みのような気がする。
モネはどれもいい。今回は「バラ色のボート」が特に紹介されていたが「エトルタの夕焼け」が特に好きだった。
地味なところではルドン、シダネルが1作ずつあったのも嬉しい。シダネルは作者名を見るまで待った気がつかなかったくらい、ちょっと地味で、あんまり「らしい」絵でもなかったが、ゆっくり見るとやっぱりいい。なんだか落ち着くんですよね。シダネルの絵って。
図録も買ったので、けっこうな出費になってしまいました。
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ポーラ美術館の印象派コレクション展
会場 福岡市美術館 開催期間 2006/4/1(土)~5/14(日)
開館時間/ 9時30分-17時30分(入館は17時まで)
休館日 月曜日
入場料 一般:1,300円
複製画は『名画ドットネット』