個性の豊かさ商標登録に壁
ハンバーガー伝来の地を売り物にして全国的なブームとなった「佐世保バーガー」のブランドイメージを守る取り組みに暗雲が立ちこめている。佐世保観光コンベンション協会が中心となり、素材や味、接客態度に優れた店に限って「佐世保バーガー」と名乗れる商標登録制度をつくろうとしているが、店ごとの個性が強いため、認定基準は定まらないまま。「認定がなくても商売はできる」と反発する老舗(しにせ)も出ている。(渡辺淳基)
「味や接客 感性は様々」
業界団体づくり進まず米軍が駐留する佐世保市では、50年代初めから米兵相手にハンバーガーを出す店が街に並んだ。ファストフードの代表格である大手チェーンのハンバーガー店と違い、客の注文を受けてから手作りする「スロー」ぶりがテレビや雑誌で紹介され、同市の観光名物の一つとなった。
ブームが広がる一方で、佐世保と縁もゆかりもない県外資本のスーパーなどが人気にあやかり、「佐世保バーガー」と名付けた調理パンを商品化。市内でもハンバーガーを扱う店が急増し、「せっかく並んだのに、あまりおいしくなかった」という声が観光客から出るようになった。
イメージダウンを恐れた佐世保観光コンベンション協会は、今年4月の商標法改正で、地域ブランドも商標登録の対象となる制度ができたことに着目。素材や味、接客の基準を満たす店だけが「佐世保バーガー」の商標を使える制度づくりを始めた。
だが、「おいしさや接客態度に対する感性は店や客で様々だ」(老舗バーガー店主)と、足元のバーガー業界の一部から反発が出た。商標出願には業界団体をつくる必要があるが、不参加を表明する老舗も現れた。
同協会は「新規店の排除が目的ではないが、認定基準を緩めれば、商品の質が保てなくなる。県外資本の便乗商法を放っておけば、地域イメージに傷が付くことを分かってほしい」。
同市矢岳町で老舗バーガー店を経営する藤谷和子さん(69)は「商標登録の意義は理解できるが、伝統はあってもおいしくない店や、新規店でもおいしい店はある。個性豊かなのが佐世保バーガーの特徴で、画一的な認定は難しいのではないか」と指摘する。
2006年10月06日 朝日新聞
佐世保バーガー認定制度、そういえばありましたね、という感じですが(汗)
話を聞いたのが2005年6月、だから約1年半前。
まだチェックが済んでいないのに唖然としたのが2005年10月。
この時点でかなり認定制度とやらに疑問が頭もたげていましたが
ara.logさんのこの記事読んでこの件の内幕?を知って以来、もはや何の期待もなかったんだけど。
結局のところ金払ってまでチェック受けたくなかったんだろうなあ。
味はともかく、接客に関してはかなり個性的(微妙な表現)なお店が老舗を中心に多いので、今さらとやかく言われたくない、と言うこともありそうだが。
昨年認定制度の話を聞いて以降。
ボクの行ったことある店だけでも、YUM!バーガー、ワカンの新興2店がすでに閉店(どちらも個性的でレベルは高かった)、今年9月には老舗らりるれろ京町店が店を閉じ、ついに佐世保から撤退(西海橋近くの一店舗だけまだ残っているらしい)
地元にいると逆に分かりづらいのだが、佐世保バーガーブームって、まだ残っているんだろうか・・・・
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うちの社長がいつも佐世保に来た時にかやさんのハンバーガーたくさんお土産として持って帰ります。福岡で移動店舗(車で売る)佐世保バーガーに皆寄ってたかって買っているのだそうです。
社長が食べてみたら美味しくなかったそうです。「本場の佐世保バーガーを食べさせる」と意気込んで持って行ってるのしょうが、味も大きさも個人的好みがありそれを佐世保バーガーと決める基準もないし。難しい所ですね。それにしても、らりるれろの京町店が閉店したのは知らなかった。最近街の方へ出ていない為情報が遅れて入るのが悲しい。
私、らりるれろファンだったのですが、最近は味が落ちたとのうわさも聞いてました。
カヤなら悪くないけど、福岡に着いた時には冷めているんじゃ・・・・
それに佐世保の好みって余所と比べて甘い物好きといいますが、その辺り福岡の人から見たら堂なんでしょ。ヒカリもカヤもけっこう甘めだし。
らりるれろは残念でした。たしかに味はビミョーでしたが(新興店で美味しいところが増えて、埋没しかかっていた)昔からの店なので愛着があるんですよね。