岡山　東湖園

久しぶりに旅行に行ってきました。

長崎を出たのは１年ぶり（2007年は長崎から1度もでなかった）、九州を出たのは実に2001年以来となります（2002年に門司まで行ったんだけどね～）

これまた久しぶりに新幹線に乗って、最初の目的地は岡山。

日本庭園がなぜか好きなはしっこのひと、一番の目的は名勝「後楽園」だけどその前に行ったのが

「東湖園」

「後楽園」と比べるとはるかにマイナーだけど。岡山藩主の下屋敷として後楽園より70年早く作られた、由緒ある日本庭園

「門田屋敷」電停を降りて（これまた歴史を感じさせる地名だ）すぐのところに入り口が見えた。

中に入って、人を呼ぶが

・・・・

誰もいない。

しばらく呼んだが応答なく、お金だけ置いて中に入るか、と思ったところで、やっとおばさんがやってきた。

「小さい」庭園とガイドブックには書いてあったが、紛れもなく池泉回遊庭園。

結構立派なもの。

池にたたずむ母屋のつくりなど、なかなか品格を感じさせる。

南東部の築山に立つ「七重の厭塔」が目に付くくらいで、あまり奇をてらったようなつくりはないが、その分しっとりと落ち着いた品格がある。

現在ではマンションの立つ市街地になっているため、造園当時の借景は望むべくもないが

いわゆる「負の借景」もここまでくるとなんだかすごい（＾＾；

なんだかだまし絵みたいだ。

ここまでくると、行政の怠慢、などと怒る以前に、ここまで都市化した中で良くぞここまで生き残ってきた、と、畏敬の念すら感じてくる。

ブロック塀ごしに隣の民家が見えたりと、細かい部分で不備はあるものの

驚くことには、この庭園、なんと個人所有のものらしい。

庭をつぶしてマンションにしてしまえば・・・・　なんて誘惑もあったんじゃないかと推測するが、これだけのものを守り抜いてきたことは賞賛に値する。

お茶を所望することもできるらしい。時間がなかったので今回はパスしたが。

後楽園に行く前には、ぜひ先にここによってほしい。歴史の流れを知る上でも勉強になります。

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東湖園

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