夏の間はハウステンボスは遠慮しようかと思っていたのだが(暑いし)
結局行くことにしたのは、パレスハウステンボスの「ハウステンボス美術館」にて「フランス近代絵画のながれ」展が開催されていたため」
印象派周辺の絵はやはり好きなので(月並みで申し訳ないが)行っておきたいが、開催期間が7月26日から9月7日までと、はじめから終わりまでに夏の真っ最中。
ならば7月中なら少しはましかと思っていってみたが
暑いよ。無茶苦茶(^^A
でも本番はむしろ来月と思うと、ちょっとげんなりなる今日この頃
閑話休題。会員カードがファミリエにリニューアルしてからも、まだ入館無料特典が付いているのはありがたい。
パンフレットに記載されている名前はルノアールにモネ、ゴッホとビッグネーム揃い
でもこういう時に限って、ビッグネームの絵は最後の最後の数点程度で、後は無名の作家ばかり、なんてこともあるからな~ とちょっと醒めていた部分もあるのだが
入ってすぐは宗教画。
こういうのはあんまり興味ないんだよね~、と素通りしようとしたが、画家名を見ると、意外にもコロー。
なんか知らないけど、始まりはコロー、という展覧会ってかなり多いような気がする。
コローもこんな重苦しい絵もかくことがあるんだな、と思って説明を見ると、姉をなくした直後にかかれた物らしい。なるほどね~
3つくらい後に、いかにもコロー、という森の絵があったが、コチラはコローではなく、デュティユーという別の画家。やけに似ていると思ったら、コローに師事していた画家ということ。見る人が見れば区別付くだろうが、素人目には区別が付かん(^^;
バルビゾン派、特にミレーも豊富。「落胆した狩人」のあまりに沈鬱な表情はかなり印象的。一緒に見に行った母は、この絵を見て「フランスに森進一がいる」と(^^ゞオイオイ
クールベの「波」もよかった。よかったけど、前にどこかで見たことあるような気がするのだが。愛媛県美術館所蔵、ということなので、もしかすると別の展覧会でも出展していたのかも
油絵の中に何故かベネチアらしき風景の写真がひとつ混じっていて、参考写真かな? それにしてはやけに大きいな、と思ったら、これもれっきとした油絵だった。
フェリックス・ジエムという作家の「満ち潮のヴェネツィア広場」という作品。1840年代の作品だから、バルビゾン派と同年代だが、そうとは思えないくらい画面が明るい。近くで見るとちょっと荒いくらいのタッチなのだが、遠くで見るとまるで写真というのが不思議。
水辺の表現なんかちょっと見印象派の作品に見える。実際はそれより50年ばかり前なのだが。印象派の技法ってその以前からまったくなかったわけではないんだな~
2階は印象派以降の作品。
ピサロからはじまり、モネ、ルノアール、ゴッホ、と。
個人的に好きだったのはシスレーの「川岸の風景」
今回最も嬉しかったのはル・シダネルの作品が3作展示されていたこと。「ピエトル夫人の肖像」はこの人にしては珍しい肖像画、室内画「赤いテーブルクロス」も印象的だったが、何より気に入ったのは「あずまやに下がる提灯」。
提灯なんてものが海外にもあるということの意外性はともかくとして、青みがかった薄暗い色調で描かれた庭の風景は幻想的。静謐としているのだが、かすかに人の気配が残っているような印象がするのだが、そのことがバランスを欠くのではなく、逆に不思議と安らぎを感じるのが不思議だ。
印象派メインの展覧会は久しぶり。予想通り総花的な内容だったが、ここの作品は思った以上に充実していて、楽しめた。久しぶりに図録も買ったくらい。
一部の版画作品は会期中に入れ替えられるとのこと。来月末くらいにもう一度行かないとな。暑いけど(^^;
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ハウステンボス美術館
園内巡回バススパーケンブルグバス停徒歩3分
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定
フランス近代絵画の流れ バルビゾン派から印象派
開館時間 9:00~18:00(入館は17:00まで)