島瀬美術センター 森山一信展

現在島瀬美術センターで開催されている「森山一信展」

昨年逝去された佐世保出身の超現実主義の洋画家の回顧展。

センター前に貼りだされている展覧会のポスターがなかなか印象的だったので、行ってみた。

一般300円。2階と3階の展示室で開催されており、まず3階から

初期のすう作品のみが具象画で、そのあとは静謐さの中に不安を掻き立てるような雰囲気の超現実主義的な絵。

ポスターにも掲載されている「自由への旅立ち」は実際に見てもなかなか印象的。

ボトルに生けられた花、ボトルの中には蝶、奥に浮かぶバルーン。

なんか心に残る光景です

「方形の空間」はデ・キリコを思わせる作品。人形のうつろな目がなんだか思わせぶり

シュールレアリズムというより象徴主義を思わせるのは「今過ぎて行く」シリーズ。歩道橋の絵がなんとなく美術センター腋の歩道橋のように思えたけど、気のせいかな

シュールレアリズム以前の作品では、SSKの鉄塔(いや、建機かな?)を題材にした絵が印象に残った。色合いが強く、のちのシュールレアリズム時代の作風とは同一人物?と思うくらい違うんだけど、鉄塔(だか建機だか)の赤と黒のコントラスト、人の気配を感じさせない雰囲気が、生命力の強そうな色彩・筆致と裏腹に、真夏の暑い盛りにめまいでたちくらんだような不安定さを感じさせても面白かった。

2階に下りてからは、やや印象に残る絵が少なかったような。むしろ最晩年、2000年代以降に書かれた風景画に惹かれるものが多かった。

流れるようにやさしく渦巻く筆致が見るものを絵の中に引き込んでいくような不思議な効果を生んでいて面白い。ハウステンボスの絵もあったな。ミュージアムすたっど裏手の運河沿いから、ワールドバザール、そしてドムトールンを描いた絵。もしかするとハウステンボスで一度くらいすれ違ったこと会ったのかも(^^ )

最後に100円のポストカードを3枚買ったが、受付の人、レジの使い方を把握してなかったようで、悪戦苦闘していた。お釣なしだったから問題はなかったんだけど。長閑だ(^^;

美術鑑賞のあとは、1階のカフェ「クレア」でひとやすみ(ブレンドコーヒー300円)。ドリップ式でいれられたマイルドな味わいです。

カウンターの奥では、旦那さんが大作を製作中。

製作中の作品は点描画。一見普通の絵に見えるけど近づいてみてみると・・・・ 緻密さに驚かされます。

完成品を見る機会はあっても、製作工程はなかなか見れないもの。こういう試みは面白いな。


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森山一信展

2009/8/6(木)~2008/9/13(日)
島の瀬美術センター2.3階展示室

島瀬美術センター

長崎県佐世保市島瀬町6-22
島の瀬バス停徒歩1分
松浦鉄道佐世保中央駅徒歩3分
開館時間 10:00~18:00
休館日 火曜日

Clair(クレア)

長崎県佐世保市島瀬町6-22
島瀬美術センター1F 島瀬バス停徒歩1分
営業時間 11:00~17:00
定休日 火曜日

カテゴリー: コーヒー, 美術館 パーマリンク

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