昨日の続き。福岡アジア美術トリエンナーレ2009についていろいろと
第4回ともなると、前に登場したアーティストとの再会もある。
中国のシュ・ビン。第1回展では、パソコンに自分の名前をローマ字で入力すると、シュ・ビンが開発したアルファベットを独特の配列で並べて表現した漢字風の文字(新英文書法)に変換してプリントアウトしてくれる、という愉快な作品を展示していた(現在も売店で新英文書法の文字がプリントされたTシャツが販売されている)。
現在は「Forest Project(http://forestproject.net/)」なる活動に参加しているとのこと。
ケニアで子供たちにシュ・ビン編纂の教科書で文字を教え、文字を組み合わせることで木の絵を描かせ、それをweb上にアップして、「環境に深い関心を持つ美術愛好者」にネットオークションで購入できるようにし、そこで得た資金にてケニアの森林保護に役立てる、という循環的な仕組みづくりを目指した取り組み。
子どもたちの絵はホームページで閲覧可能。オークションの方は英語で書いてあるのでよく分からなかった。
今回の第4回展は、アジア美術館ともうひとつ。ここから5分ほど離れたところにある「冷泉荘」も会場となっている。
上川端アーケードをしばらく南下して、交差点で左折。次の左手の路地に入ったところにある、はず
なんだか安アパートのような名前だが
ほんとにそんな建物だった。
表面こそ真っ白く塗られているが、階段のコンクリートなどはところどころ欠落して、年代を感じさせる。
築51年、ということは1958年の建築か。おそらく新築のころは街でもっとも最先端の、憧れの建物だったのだろう。
この(元)アパートの数室が、トリエンナーレのサブ会場となっている。なんというか、それ自体がひとつの作品と言う赴き。
この会場で展示されるもののひとつが「西京人」プロジェクト
やはり第1回トリエンナーレにて「醤油画美術館」なる作品で異彩を放った小沢剛が、中国・韓国のアーティストと組んで結成されたユニット。東京でも北京でも南京でもない、「西京」と言う架空の都市を題材にしたところは「醤油画美術館」に合い通じるものがあるが。その内容は・・・・
なんじゃこのゆるさは(^^;
過去の作品はhttp://xijingmen.net/にて公開されており、youtubeで見ることもできるが、ゆるいと言うか、わけが分からんと言うか(^^;
会場と言い内容といい、福岡という都市の奥の深さを感じさせてくれます
それにしても小沢剛とシュ・ビン。どちらも第一回展で存在感を放ち、現在は共にwebとのかかわりを深める作品展開を見せながら、方向性は見事なまでにあさっての方向という(^^ゞ
たかが10年、されど10年。10年早えよ(くしくも平成仮面ライダーと同じ年月を歩んでいた訳だ。この福岡トリエンナーレというプロジェクトは) 自分は・・・・ あんまり成長しとらんな(^。^ゞハハハ
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会期 2009/9/5(土)~2009/11/23(月・祝)
開催時間 10:00~20:00(入場は19:30まで)
地下鉄中洲川端駅徒歩1分(直結)
開館時間 10:00~20:00(入室19:30)
定休日 毎週水曜日
地下鉄中洲川端駅徒歩4分
2005/11/08 第3回福岡アジアトリエンナーレ2005