有川浩「阪急電車」

今年の年越しは天気が崩れたこともあり、家の中にこもりっきり、その分読書がはかどりました

読んでいたのは有川浩の「阪急電車」。借り物です。

阪急電鉄今津線という九州人には全くピンと来ない私鉄が舞台。こんな時グーグル先生は本当に頼りになる(^^ )

「長編小説」と銘打ってはいるけど、むしろオムニバス。各駅名が章になり、章ごとに主人公が入れ替わり(一部同じ人の視点が続く時があるが)、折り返し、のあとで後日談が描かれる。

ジャンルとしては恋愛小説、なのかな? 元カレの結婚式に「討ち入り」してきたOLの話なんていうドロドロ系もあるけど、基本的には恋の芽生えの初々しい心象描写が印象的。

討ち入りOL翔子さんの話にしても、ドロドロが浄化される再生のお話になっているから、読後感はすっきり

日常的な話なんだけど、その割にどこかファンタジーめいた読後感があるのは、自分が電車やバスで知り合ったひとと喋ったりしたことないからかな(^^; こういう出会いがあれば電車に乗るのも楽しいんだけど。あ、バッグ投げオバチャンは勘弁ですが

話が出来過ぎ、という感がなくもあらず、なんだけど、ハートウォーミングで心地良い。正月に読むには縁起よさそうな小説でした。

あと、帯によると2011年の映画化決定なんだそうです。「全国的知名度が低いであろう」と著者から言われている今津線だけど、今年は全国からのファンで賑わうんでしょうね。


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