島瀬美術センター「印象派から新印象主義へ 女性を描く」

島瀬美術センター 印象派から新印象主義へ~女性を描く 入口のルノワール顔ハメ

ルノワール島瀬美術センターに初登場、ということで話題の「印象派から新印象主義へ 女性を描く」、7月16日、土曜日よりついに開幕

初日は行けなかったが、翌日日曜日に行ってきた。

入り口にはルノワールの顔はめが(^^; ちょっとこわいよこれ。1階に入って真正面が受付。4・3・2階が会場になっている。まず4階から。

内容は見事に女性の肖像画オンリー。第一部は写実主義。ヴァンサン・ヴィダルの「ブルターニュの農婦」から。聞いたことのない画家だが、なんか凛とした佇まいがいい。

あまり聞いたことのない画家の作品が多いが、ジュール・ブルトン「ドルシャン夫人の肖像」、クレマン・ランドラク「マリー=クレール・カリエールの肖像」など、印象に残る作品が多い。

この中で一番有名な画家といえば、もちろんクールベ。「回想」ややこぶりな作品だが物憂げな横顔がなんだか思わせぶり。

2部は印象派からその周辺作品。今回の目玉ルノワールはこの冒頭でいきなり登場。

ポスターにも使用されている「肖像画の習作」はふわふわした感じのいかにもルノワールな作品だが、むしろ印象に残ったのはその横の「麦わら帽子の少女」。

なめらかな肌の質感が印象に残る。あんまりルノワールっぽくない、輪郭線もくっきりで印象派っぽくもない感じだが、1880年台の作品にはこの手のが結構あるようだ。古典主義のような、でもどことなく超現実的でもあるような。不思議な質感。

ピエール・ボナールはジャポナールぶりが遺憾なく発揮された「アンドレ・ボナール嬢の肖像 画家の妹」がインパクト大。アンリ・マティスは2作品あったが、どちらもマティスにしてはおとなしめだったな

3階に移動。ヴァラドンの「コントラバス奏者」から。シダネルもあった。個人的に一番好きな画家だけど、どちらかと言うと肖像画より風景画が好みなんだよな(^^;

第3部は象徴主義・アカデミズム。ウジェーヌ・カリエールの2作品がインパクトあり。心霊写真みたいでちょっと怖いが。

2階。第4部「余暇(レジャー)、働く女性」では、20世紀初頭のブルジョア階級の女性を描いた作品群と、労働者階級の女性を描いた作品を対比的に展開。

シャルル・オフボーエ「海岸にて」のドレスを着飾った貴婦人がたの海遊びの優雅な光景、ジェルメーヌ・ラントワーヌ=ヌヴー「自画像」などが印象に残った

第5部は「キュビズム、エコール・ド・パリ」。有名どころでは(あんまり好みじゃないけど)マリー・ローランサンが。

掉尾を飾るのはモーイズ・キスリング「赤い洋服のモンパルナスのキキ」。憂いを帯びた眼差しが独特の情感。一番楽しみにしていた作品がトリでした。

 

1階のショップで図録やポストカードを購入。品揃えはあまり多くない。。特にポストカードはもうちょっと種類が欲しかったな。7月21日からはノマドコーヒーにて、ビストロ岩瀬による食事メニューが登場。またこの日はフリースペースにて、フランスワインの試飲・販売が。こちらは土日祝のみの開催のようです。


会期:2016年7月16日~8月28日
会場:佐世保市博物館島瀬美術センター2・3・4階
開館時間 10:00~18:00(入館17:30まで)
休館日:なし 観覧料:一般1100円
長崎県佐世保市島瀬町6−22

島瀬バス停徒歩1分
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜(印象派展開催中は無休))
佐世保市博物館島瀬美術センター(Facebookページ)

※2016年7月現在のデータです


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2 Responses to 島瀬美術センター「印象派から新印象主義へ 女性を描く」

  1. yumikoara のコメント:

    知らない画家さんの作品にも心に残るものがありましたねー
    こういう企画展を今後も開催してほしいですよね。
    私もキスリングの「キキ」が一番好きでした^^

    • はしっこのひと のコメント:

      かなり力入ってましたね~ 期間中にもう1回くらい行っておきたいです。

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