リニューアルのため、2年以上クローズしていた福岡市美術館。3月21日にリニューアルオープンということで、ようやく行ってきた。
建物自体は前と変わらないので、そんなに変化は感じないが
入ってすぐのところにショップがオープンしてた。うん。商売上手(笑)。
レストランやカフェもリニューアルしていた。大濠公園側のロケーションで、利用したかったが、お客さん多い。時間の都合もあり今回は飲食は断念。公園との垣根も撤去されたそうで、より公園と一体感のある作りになったらしい。
チケット売場は前と同じ2階。残念ながら現金のみだった。2階にあった旧売店スペースはベビールームに生まれ変わっていた。トイレも新調されたようで、とても綺麗。
福岡市美術館リニューアルオープン記念展は「インカ・ショニバレ展」と福岡市美術館所蔵コレクション展の2本立て。会期が5月26日までなので、ぎりぎり間に合った
まずは「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」
アフリカ更紗(カンガ)を使用した作品群はアフリカにルーツを持つ作家のアイデンティティ表明の現れかと思いきや、アフリカ更紗はもともとアフリカ由来のものではなく、アジア(インドネシア)が起源、原材料の綿をアジアからヨーロッパへ輸入、そこで加工した更紗をアフリカに輸出したのがはじまりで、いわばアイデンティティの曖昧さの象徴として使用しているのだとか。なかなか複雑だ
最近の原理主義・国粋主義な風潮に対するアンチテーゼを感じるが、色彩豊かで華やかな作風は思想的な部分を抜きにしてもインパクトが有り楽しめる。最終室に展示されている「桜を放つ女性」は今展覧会のための新作。この作品のみ写真撮影可能だった
続いて「これがわたしたちのコレクション」。いわゆる常設展なんだけど、開館以来最大規模のコレクション展示になるのだとか。
たいていの作品は一度は見た記憶あり。有名どころではダリ、ミロ、シャガール、レオナール・フジタ。バスキアの作品もあった。
洋画に日本画、彫刻、陶芸、現代アーティストの作品から仏教美術などなど。規模が大きすぎて最後は流し気味。しっかり見ようと思ったら1日でも足らないかも。
好きなのはやっぱり仙厓の禅画。ショップで買ったおみやげも仙厓モチーフのお菓子だったり。
今回は2時間ほどの滞在だったが、正直時間が全く足りなかった。次回は10月に開催される「ギュスターヴ・モロー展」かな? モローの代表作「出現」も公開されるそうで今から楽しみ。
※2019年5月現在のデータです