みかわち焼はまぜん祭り、今回はじめて訪れたが、三川内も国道沿いは時々通りかかるが、三川内山界隈は初めて。
山間の小さな集落、といった趣で、道幅は狭く、車がすれ違うときにも徐行しなきゃならない感じ。
窯元や焼き物のお店は見かけるものの、それ以外の小売や飲食店のたぐいも極めて少ない。というか、ほとんど見かけない。小さな町でも食堂とか、案外寿司屋くらいはあるものだけど、一切見当たらず。ちなみにはまぜん祭りの期間は三川内山公園で数軒飲食ブースが出店、食事はここで可能。
今回食事取らなかったのはいくぶん腹の調子が悪かったからなんだけど、トイレ事情はやや貧弱な感じ。パンフレットに記載されているのは、女子トイレは三川内山公園と公民館、男子トイレは三川内山公園の公衆トイレのみ。使ってみたが、小便器1,個室1というこぶりな公衆トイレだったので、客が立て込むときは大混雑しそう。
三川内山の町並み。一見日本の田舎に行けばごくありふれた寂れた田舎町といった趣だが、あちこちに煉瓦造りの古い煙突が突き出ているのが焼き物の街ならでは。
あと道路も全てではないが、道が綺麗に舗装されて意外と清潔感がある。光雲窯のある参拝通りなど、ちょっと脇に入った小径なんかが意外と整備されていて、なかなかいい感じだったりする。
一方で、主がいなくなったのか、使われてない窯元も目につく。陶祖神社脇の建物などは相当前から廃墟になってたような趣だが
陽山窯のように一見まだ営業してそうな感じのところも。ネットで調べてみると、2年前のはまぜん祭りではここで若手陶芸家展が開かれていたようだ。晴峰窯、という建物も、それほど荒れた風ではないが、やはり人の気配なし。パンフレットに記載もない。
代がかわって平戸藩窯の歴史を受け継ぎながら、新しい試みに挑戦している窯元がある一方で、廃業を余儀なくされる窯元も多いのかな。厳然たる事実というものを感じさせる風景。窯カフェで使用された窯跡のように、修復されなんらかの再利用される事があればいいのだけど。
窯としてでなくても、別の何らかの形であっても新しい生命が吹き込めたらなあ。そう考えてみると、波佐見の「西の原」の隆盛はものすごく価値のあることなんだな。
思ったより荷物が少なかったこともあり、帰りは国道沿いのバス停まで歩くことに。
なだらかな下り坂になっているので、思ったより歩きやすい。道幅は狭いけど
道沿いの小さな橋にも三川内焼の装飾がふんだんに。盗まれたりしないか心配になりそうだが
こちらは車が接触でもしたのだろうか、透かし彫りの器が無残なことに。
向かい側は無事でした。
少し先に元々は陶磁器のお店だったのだろうな、という感じの廃墟があって、ショーケースの壺がそのまま遺跡になってた(^。^; 廃業してそのままだったんだろうけど、こうやって目立つところに展示するくらいの品だったらほったらかさずに売っとけばけっこういい値がついたのでは、などと下世話なことを考えてしまった
国道に出て、バス停で時間たしかめたら、佐世保行きのバスが数分で到着というグッドタイミング。さすがにふくらはぎが張ってきていたので、助かりました