ロゼアンナ (角川文庫 赤 520-4)
posted with amazlet on 07.10.20
マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー 高見 浩
角川書店 (1975/03)
売り上げランキング: 223036
角川書店 (1975/03)
売り上げランキング: 223036
ずいぶん前に古本屋の100円コーナーで手に入れたのを、今になってやっと読んだ。とにかく読書スペースが遅くなった。
スウェーデンを舞台としたマルティン・ベックシリーズの第1作。スウェーデンの推理小説ってこの人(たち)以外で有名な人っているのかな? 人名が独特で覚えにくいのが難。登場人物リストくらいつけておいてくれ
ひたすら地味~な警察小説。エド・マクヴェインの87分署シリーズと比較されることが多いようだが、あちらが「太陽にほえろ」とすればコチラは「特捜最前線」という感じ? ちょっと違うか。
身元不明の女性の水死体を巡り、ベック警視チームの淡々とした捜査がゆっくり、淡々と続いている印象、活劇やどんでん返しとは無縁だが、ベックのぎくしゃくとした妻との関係や、ベックとシニカルな部下コルべりの会話が効果的にはさまれ、退屈な印象はない。
ユーモアを前面に押し出してるわけではないが、アメリカ人刑事カフカとの言葉の通じない外国人同士のやりとりが、ちぐはぐな勘違いを引き起こすシーンはちょっと笑えた。
いぶし銀の職人といった趣きのベックチームの面々も魅力的、彼らが粘り強い捜査で一歩一歩真実に近づいていく様は、警察小説の王道といった雰囲気を醸し出している。
ランキング参加中です よろしければクリックお願いします。 |
マルティン・ベックシリーズは、第1作はとっつきにくいですよね。
でも、読み進んでいけば、第3作、第4作あたりで面白くなってくると思います。
その後は、最後の10作まで一気に進みますよ。
あ、だからといって、第2作をとばさないでね。
何作目だったか忘れたけれど、第1作、第2作の犯人の話が出てくる作品がありますから。
それと、時代の移ろい等も描かれているので、書かれた順番に読むのがいいと思います。
実は第4作は読んだことがあったり(^^;
でもだいぶ昔読んだので、内容は忘れてしまってます。
作者自身もスウェーデン10年間の時代の変遷を描く大河小説とする構想で執筆したらしいですね。