たて石うどん

島瀬町、四ヶ町アーケード入口の近くにある「たて石うどん」

今まで行ったことはなかったのだが、佐世保では有名な老舗のうどん屋さん。

ただその評判は、かなりばらついている。

うどんといえばたて石ばかり、というファンもいる一方で、まずい、と徹底的に嫌う人もいる、かなり両極端な評判のお店。

今回はじめて行ってみた。

店内は思ったより狭い。なんとも庶民的な食堂風のつくり。ただ２階もあるそうで（どこが登り口か気がつかなかったが）実際はけっこう広い、とのこと。

ごぼう天うどん（３９０円）におにぎり（２個１６０円）をつけて。

はなまるほどではないけど、充分リーズナブルなお値段です

否定派が何故嫌うかは、一口食べてすぐ分かった。

麺が柔らかい。

「牧のうどん」も柔らかいが、あの店のは出汁を吸いまくる一種独特なもの。ここの麺はごく普通に、やわらかい。。

さぬきうどんあたりをうどんの基準に持っていくと、このコシのなさは辟易するだろう。

ただ個人的に、このコシのないうどんというのは、慣れ親しんだ安心できる味。

最近はコシのあるさぬき風のうどんも手に入りやすくなっているが、むかしは、家で食べるうどんというのは大体こんな感じの麺だった。そのためか、本場風のさぬきうどんはよそ行きの緊張感を感じるのだが（高い安いに関係なく、はなまるのような格安のお店であっても）ここのうどんは家で親の作ったうどんを食べているような安心感がある。

だしはどうやらいりこらしい。いりこだしは店によってはえぐみが強くて苦手なこともあるが、ここのはそれほど癖がなく、食べやすい。

ちなみにごぼう天は拍子木にきったものにコロモをつけただけのシンプルなもの、量も普通だが、歯ざわりも風味も良くて地味にうまい。ただおにぎりはちょっといただけない。ややべちゃっとしていて、塩味も弱め。

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たて石うどん本店