佐世保バーガー認定制度スタート

たしか話が出たのは2005年の話だったような・・・・ もう丸2年たっているのか。

「佐世保バーガー認定制度」、なかったことにされたのかと思っていたが、忘れたころにスタートしていた。

SIGHT-SASEBO on LINE「佐世保バーガー認定制度」

今回認定を受けたのは26軒(1軒のみ申請後辞退)

長崎SNSの「○×どっち?」というコンテンツで、この制度の是非について投票してもらったところ、全体的には必要という意見が過半数。

その理由としては「インチキ業者を排除するためにも必要」というものが多かったが。

この認定店26軒をざっと見たところ。

インチキ、とはいわないまでもかなり微妙なところも混じっているようだが。

正直、佐世保市内で「佐世保バーガー」と名乗るものを出している店は、申請さえすればどこでも通ったのではないか、という気がする。

まあ、味に対する評価というのは主観的なものなので、簡単に優劣つけられるものではないけど

「賛成」の理由として「県外のお客さんに納得してもらうために」「こんなものか、と思わせるようなものを出さないために」必要、という声があったのだが。

場合によっては「佐世保バーガーってこんなもの」と県外のお客さんを納得させてしまう可能性もあるかもしれない

今までだったら「佐世保バーガーといってもピンキリだから」と言い訳ができたが、なまじ認定の後ろ盾ががあるために、言い訳がきかない部分が出てくるだろう

もうひとつの問題としては、さらに根本的なことなのだが。

「佐世保バーガー」とはいったい何なのか、ということ。

佐世保在住の人間にとって「ヒカリのハンバーガー」「ブルースカイのハンバーガー」「らりるれろのハンバーガー」というのはあっても、「佐世保バーガー」という区分けは実のところなかったりする。だいたい「らりるれろ」は学生のころまで全国チェーンのバーガーショップと思い込んでいたし 「佐世保バーガー」という概念は実のところ佐世保市外の人が持ってきた輸入品なのだ。

そのために、地元民の佐世保「の」バーガーに対する感覚と観光客の「佐世保バーガー」に対する感覚は微妙にずれがるような気がする。

観光客の考える佐世保バーガーの特徴は「子どもの顔くらいある大きなバンズにはさまれたアメリカンサイズ」、「ビーフ100%のジューシーなパテ」「たっぷりとかかった甘口のマヨとソース」といったところだろうか。

実際のところこの特徴は「佐世保バーガー」の特徴というより「ログキットの特徴」だったりする。おそらく「テレビで紹介されることが多い」「系列店が東京・大阪といった大都市にある」ことが理由だと思うが。

タダ、実際の佐世保バーガーを見ると、、「らりるれろ(閉店)」や「ブルースカイ」のバーガーは具材で嵩はあってもバンズの大きさはごく普通のサイズ。「ヒカリ」のジャンボサイズバーガーはあえて鶏肉のパテを使用しているし、「ロン」はパテの代わりにミートローフを使用。味付けも全国平均と比較すれば、総じて甘口の傾向なのかもしれないが(長崎は砂糖消費量全国ナンバーワン)、ログキットやヒカリ、カヤといった甘口のお店とさっぱり系のブルースカイとではかなり味わいに差がある、など、世評の高いお店だけを遡上に載せてもかなり差がある。

そのため、特に大きさに関して顕著なのだが、この先入観のために観光客が思っていたものと違う、といったことはよくあるようだ。

さらに今回の認定店の中には、個性的過ぎて佐世保バーガーの基準から大きく外れたものもある。

たとえば「エスアンドケイ」のハンバーガー。バーガーブームのきっかけのひとつでもある、コンベンション協会の作ったバーガーマップ(参照)にも出ているお店だがここのハンバーガーはお気に入りで、よく行く店のひとつなのだが、バンズがマフィンor角型パン(食パン)だったり、具材にミートソースやマッシュポテトが使われていたり、かなりバーガー離れしたバーガーが出てくる。もともとサンドイッチの店なので、ハンバーガーというよりサンドイッチの一形態といった感じなのだ。
(ちなみに同マップに掲載されている「アルカス」もかなりバーガー離れしているが、ここは今回の申請を受けていないようだ。さすがにあれを佐世保バーガーと認めると、本当に何でもありになってしまうので、賢明な判断だろう)

まったく予備知識のない人が「認定店だから」とエスアンドケイのバーガーを食べたらちょっと誤解されてしまいそうだ。最低限、伝統的・オーソドックスな形のバーガーを提供する店か、個性派のバーガーを出すお店かの区別は必要ではないか、と思う。
(それでも「ロン」のように、昔からのお店なのに味も作り方も個性的、というお店は区分けがしにくそうだが)

とりあえず結論としては、今回の認定の基準はあくまで「最低限の」基準、あまり鵜呑みにはしてしまわないほうがいいのではないかな、と。

まあ現実問題として、26店もあればうまいにしても「すばらしい」から「そこそこ」までいろんなものがありますので。


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3 Responses to 佐世保バーガー認定制度スタート

  1. アルムおんじの息子 のコメント:

     はじめまして、夫婦そろっていつも拝見してます。
    二人とも佐世保出身(長崎市在住)です。
     昔の記憶をたどれば、佐世保のハンバーガーと言えば「らりるれろ」or「ブルースカイ」が浮かんでくるというのが我が家の感想です。
     今日、以前紹介されたホテルアムステルダムに行って、ステーキバーガーを食べてきました。美味かったです(^o^)v

  2. はしっこのひと のコメント:

    どうもはじめまして。
    やはり佐世保バーガーブーム以前から佐世保にいた人にとってはブルースカイ&らりは印象深いお店のようですね。まさからりが佐世保から撤退するとは予想もしませんでしたが。
    ステーキバーガー美味かったでしょ(^^ ) 佐世保バーガーとはまた一味違った美味しさですよね。

  3. 世の中のうまい話 のコメント:

    多摩センターでこども祭り・・・!

    多摩センターで毎年恒例のこども祭りがありました〜!{/hiyob_uru/}
    たくさんの出店と・・たくさんの人〜天気も良く盛り上がっていました〜{/face_warai/}
    こんな変ったお店も〜タイラーメン〜{/hiyob_hat/}
    後、韓国チヂミ、ロコモコのお店などなど・・・・面白いお店がいっぱい〜!{/kaeru_en1/}
    迷ったあげく・・・ここでランチする事に・・・・�…

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