2日前にトップページの一言でも書いたが
ハウステンボスの経営改善策、20日に発表されたとのこと。
1月にハウステンボスに行ったとき、オフシーズンとはいえあまりの客の少なさに愕然としたことは前に書いた通り(参照: 2009年初ハウステンボスは・・・・ )。
あの日はあくまでレアなケースだったと思いたかったが、事態は想像以上に深刻だったようだ
先行報道どおり、ホテルデンハーグは休館。7月1日をもって営業停止となるとのこと。
さらに「博物館の集まる営業エリア」が閉鎖、と。おそらくミュージアムスタッドでしょうね。
従業員も350人を削減。対象の非正社員の契約は6月末までに打ち切り、正社員も100人程度の希望退職募集、と。7月には人員を現在の2割減となる1120人に絞り込む、と
ホテル一館、さらに1エリア閉鎖ということを考えても、従業員5分の1を削減とはずいぶんと思い切ったことを。
ホテルデンハーグ、閉館ではなく「休館」とのことだが、実質的にはどうか・・・・ 個人的には地元なのでホテルに泊まったことはないのだが、館内の紅茶専門店「ティークリッパー」は何十回と紅茶をいただいた、テンボス内でももっとも思い入れの深いお店。それだけに休館という現実には忸怩たる思いがあるんだけど
「稼働率20パーセント」
という現実は重過ぎるな。そこまで韓国人頼みだったのか。
まあここまでの経済の悪化が大方の想像をはるかに超えたものだったことを考えると単純に経営陣の無策を攻めるのも気が引けるのだが、ウォンは2007年半ばごろをピークに下落基調、2008年8月ごろからの下げがひどく、このころから韓国からの客も一気に減少しているのでは。
テンボスの会員「ファミリエ」限定で客室限定で格安に宿泊できるプランがあるんだけど、その価格をチェックしてみると、昨年6月(ファミリエ発足)から現在まで、会員割引価格に変化がないんだよね。その辺りのこともあって、そんなに状態が悪化しているわけではないんじゃないかと思ってたんだけど・・・・
為替の推移から推測すると、宿泊客が大幅に減ったのはその間のはず。それでも価格がまったく変更されてないことを考えると、デンハーグを延命させるより閉鎖してしまうことは早くから上の方針としてあったのではないか、と?
まあ憶測だけど、普通稼働率20パーセントなんて事態になったらもうちょっとなりふりかまわずになるのが普通なんじゃないか、と。
今後の方針としては
「海外からの修学旅行」「国内外の富裕層の集客」に力を入れるとのことだけど。
海外からの修学旅行、というのはまあいいとして、「富裕層の集客」。
現実問題、目と舌の肥えた「富裕層」を満足させるような展開、今のハウステンボスにできるんだろうか・・・・
昨年までの(好調だった)ハウステンボスの展開を考えると、韓国をはじめとするアジアからの観光、それと修学旅行生が(特に繁忙期以外は)多くを占め、「高級」という雰囲気はあんまり感じなかった
(というと韓国の方に失礼かもしれないが、一部外国人観光客のマナーが問題になっていたのも事実)
飲食店も価格、内容ともリーズナブル路線に、個人的には財布の負担が軽くなって助かった面はあるんだけど、東園体制になってからのハウステンボスはむしろ「リーズナブル」路線、「富裕層」重点の路線とは180度逆にあったような
「富裕層」とは180度反対の立ち位置にいる「はしっこのひと」にとっては無縁だったが(苦笑) ハウステンボスオープン以来、「富裕層」に対して最大の売りだったと思われるのが「迎賓館」と大御所「上柿元勝」シェフを総料理長に迎えてのフランス料理店「エリタージュ」だったと思う。
このお店について僕は説明が不可能なので、くわしくは「がいーど!」さんのリンク集を読んでみてくだされ
ハウステンボス飲食店がいーど! : エリタージュ(リンク集Part1)
上柿元氏は現在ハウステンボスを離れ、昨年をもって、そのエリタージュは閉店となってしまっている。
当然これに関しては常連である「富裕層(少なく見てもアッパーミドル以上)」な人たちの失望を招き、ハウステンボスとの「縁切り」を決断した人も多かったとか。
レベルを切り下げるのは簡単だけど、それをまた戻すのは至難のこと。
従業員の2割を切り、さらに残った従業員の賃金を切り下げ、その上で「富裕層」の集客に力を入れる。
経営危機が起こったのは外的要因も大きく、仕方がないとしても、それに経営陣が対処するすべを果たして持っているのか、なんだか急激な状況の変化に混乱して右往左往しているような気がしなくもないんだけど・・・・
入場者減→リストラ→魅力縮小→さらに入場者減、という負のスパイラルを招かないか、それが一番の心配(ー、ー)
とりあえず、今月末からチューリップ祭りが始まるので、来月はじめくらいには一度行ってみるつもりですが
働いている人たちも落ち着かないだろうな・・・
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お久しぶりです。デンハーグのことがあり、改めて検索してお邪魔しました。書かれていること、いちいち最もだと思います。富裕層云々を言うのならなぜ迎賓館をクローズしてしまったのか。客単価は迎賓館の方がはるかに高かったと思うのに。。。
ミュージアムスタッド、まさかオルゴールや柿右衛門の陶器を売り払うつもりではないでしょうね。。
何が起きてもおかしくないと思うので心配です。
せいぜい、通って応援しなければ。。。
私も新聞を見て、リストラもさることながら、
ホテルデンハーグの休館は寂しい決定でした。
はしっこさんと同じで「ティークリッパー」は
大好きな場所でしたから・・・。
楽天ブログに今回のことアップしました。
はしっこさんの記述、転記させていただいたので、
事後報告ですがお知らせいたします。
ハウステンボス ファンとしては、何度も出かけて応援しかないけれど
ハウステンボスの更なる考慮、努力も・・・期待したいですね。
ふくちゃんさん
デンハーグはショックでした。
ティークリッパー、ヴィノテークとここにしかない飲食店があり、リピーター人気が高いホテルだっただけに、常連客の足が遠のいてしまわないか心配です。
オルゴールや柿右衛門売り払うのは勘弁してほしいですね。ホント。
桜月夜さん
ショックでしたね・・・・ 個人的にもティークリッパーは絶対はずせないところでしたから。
僕もチューリップの季節になったら行ってみるつもりです。言いたいことは山ほどあれど、つぶれてしまっては困りますからね・・・・
私は地元ですが、毎月泊まっております。
今回の件は、地元民の支えてやろうと言う 努力が足りないと思います。
もう、少し 貢献と言う意味では、地元の方が
頑張るべきと思います。
遠方の方が、交通費で金取られ宿泊しますが 地元民が交通費が取られない以上、本当に好きならば宿泊すべきです。会員だけ入って、日帰りとか 殆ど貢献にならない。
個人的にはものすごく思い出と思い入れのある場所なのですが、上柿元氏がいなくなられてからは、あまり寄らなくなりました。
経営再興のためには色々な手段を講じないといけないのは理解できますが、ハウステンボスらしさがどんどん失われていくような気がしています。
それにしても、どれだけ韓国や中国からのお客様に依存していたのか・・・。
国内での需要をもっと高めるためにはどうしたらよいのでしょうかね。
やっぱ上柿元氏の存在は大きかったんでしょうね。
国内客は2007年度ですら微減だったようで、増えていたのは海外のお客さんばっかりだったようです。今年度は外国人客はマイナス25パーセント、国内客はマイナス13パーセント(見込み)
海外客の悪化に隠れているけど、国内客の落ち込みもかなり厳しいんですよね。