九州国立博物館 ベルリン国立美術館展

太宰府の九州国立博物館に行ってきた

9時半のオープン前に着いたのだが、平日だというのにすでに大勢のお客さん。入口前には行列ができていた

目当てはもちろん

ヨハネス・フェルメール「真珠の首飾りの少女」。「ベルリン国立美術館展が開催中なのだ」

入館して、長いエスカレーターを進んで、3階が会場。平日でこの入りなら、土日はどんな状況なんだろ。ハウステンボスのゴッホ展もそこそこ賑わっていたが、こうして見ると、佐世保の賑わいは可愛いものだな、と感じる

「ルネサンスからロココまで」ということで、展示内容は15~17世紀が中心。まずは15世紀頃の作品がお出迎え彫刻が多いな。聖母子像など宗教関連の作品ばかり。そんなに興味のある分野ではないが、聖母の表情にも作品によって違いがあり、比較しながら見ると面白い

続いて15~16世紀の肖像画。この当時欧州で台頭してきた資本家、商人のものがメイン。アルブレヒト・デューラーの「ヤーコプ・ムッフェルの肖像」は中でも卓越していた。思わず居住まいの正してしまいそうな、威厳ある存在感がすごい

続いて16世紀マニエリズムの優雅で官能的な曲線美のあと、フェルメールの待つ17世紀絵画の展示室へ。

展示室の一角に鎮座するフェルメール「真珠の首飾りの少女」。何より目が行くのが、左側の窓からあふれだす光のリアリティ。まるで絵の外に別の光源があるかのような

右側の椅子の鋲に反射する光の描写もすごい。リアル、というか、臨場感が卓越している。

レンブラントの「ミネルヴァ」、ベラスケス「3人の音楽家」なども良かったが、やはり印象に最も残ったのはフェルメール。

続く18世紀絵画、最後の素描の展示室はそれほど印象に残る作品はなかった。ひとつは体力的に限界だったのかも。出口にたどり着いて、時間を確かめたらすでに2時間経っていた。

海外には縁がない、どころか今後九州の外に行く機会すらあまりなさそうなはしっこのひと、この機会を逃したら2度とフェルメール生で見ることできないかも、と思って行った今回のベルリン美術館展。無理して時間作っていっただけの価値はありました。

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2012/10/9~12/2
九州国立博物館 3階 特別展示室
9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日 原則として月曜
公式HP
公式Facebookページ
福岡県太宰府市石坂4ー7ー2
ホームページ

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