7月18日より島瀬美術センターで開催中の「アメリカンポップアート展」
早速行ってきた。
平日の午前中、まだそれほど人は多くない。1階のフリースペースのところに受付。
4階から2階までが会場。ちなみに中2階と1階は同時開催のエルビス・プレスリー展の会場になっている。順路は4階から。
ポップアートといえば、ウォーホルとリヒテンスタインがあまりにも有名だが、4階から3階の半分はそれ以外の作家の作品。
気に入ったのはジョージ・シーガルの作品。石膏像とコーヒーサーバーをあわせた「コーヒーを注ぐウエイトレス」も印象に残るが、「ソルフェリー色のシャツの男」など絵画作品も独特のエロティシズムがあってなかなかよかった。あんまりポップアートっぽくないが。
あとマティスの影響が色濃いトム・ウェッセルマン。自分は果たしてアメリカンポップアート好きなんだろうか、という疑念が湧くのは仕方がない。
連作が多いな。同じモチーフの色違い、みたいな。ジャスパー・ジョーンズの「色数字」シリーズもそんな感じ。これも印象に残った。色づかいがすき。
3階の左側のスペースにはアメリカンポップアート2大巨頭の一人、リヒテンスタインの作品が。この人の作品には正直そこまで興味ない(^^;
で、2階は一区画まるまる、アンディ・ウォーホルで締められていた。
キャンベル・スープ缶、実際に見てみると、違いは商品名のところだけなんだな(^^; 同じく連作の「電気椅子」シリーズが色違いなだけかとおもいきや一つ一つ微妙にタッチが違ったりするのと比べると、潔いくらい商品名だけ。ちなみに制作はキャンベルスープの方が先なのらしい。
2階会場の入り口前にはウォーホルの記録映像が放映されていた。気になったのはちょっと見てみたが、79分のフィルムということで全部は見れない。生前から商業的に成功した画家、ということで、世事に長けたイメージが合ったけど、実際は急進的フェミニストの女性から撃たれて九死に一生とりとめたり、結構波瀾万丈というか、退廃的で不安定だったんですね。
第二次世界大戦後の大量消費社会の礼賛、というイメージのあったポップアートだけど、作家によっては批判的なスタンスだったり、ウォーホルにしてもそういった潮流に乗っかってはいるけど、どこか醒めているというか、
1階で販売されている図録はちょっと珍しいポストカードブック形式だった。1500円。はがきとしても使えるけど、ちょっとばらすのはもったいないな(^^;
会場 島瀬美術センター
入館料 一般:1000円
(同時開催のエルビス・プレスリー展と共通)
※開催期間中は無休
島瀬バス停徒歩1分
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜
佐世保市博物館島瀬美術センター(Facebookページ)