疾風ロンド (実業之日本社文庫)
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東野 圭吾
実業之日本社 (2013-11-15)
売り上げランキング: 460
実業之日本社 (2013-11-15)
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昨年末くらいに買ったのだが、読んだのはごく最近。
スキー場を舞台としたサスペンスもの。文庫書き下ろしだったようだが、やっぱりソチオリンピックにあわせてなんだろうか。
脅迫犯がいきなり死んでしまう、という発端はちょっと前に読んだジェフリー・ディーヴァーの「悪魔の涙」を思い出させるが、内容はちょっと、いやかなり軽めのタッチ。
「疾風」というほどの緊迫感を感じないのは本当に悪、というのがでてこないからだろうな。悪人はいるんだけどどいつもこいつもツメが甘い小悪党ばかり。
さらには主人公もどこか緊張感の足りないおっさん(^^; 白銀が鮮血で真紅に染まってもおかしくない状況なのに(ヘタすら一村全滅しかねない状況ですよ)、観光か、と突っ込みたくなるそこはかとないのどかさ。
緊迫のサスペンス、というのではないものの、ストーリー展開はなかなか面白い。ドラマ化には向きそう。。帯のアオリは無視して、大人も楽しめるジュブナイル、と思えばそれほど悪くはない。
笑撃のラスト?も父を思う少年の思いが引き起こしたと考えれば、泣けるほどじゃないけどちょっとほっこりするかも。
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