今回の福岡行き。
福岡市美術館の他に、もう一つ、展覧会に行ってきた
三菱地所アルティアムの「日常のとなり」
福岡で活動するクリエイティブ集団「anno lab」による日常的な、身の回りのものへの「気づき」「探求」をモチーフにした展覧会、とのことだが
天神・イムズ内の小さなミュージアム、結構変わった、というかとんがった展覧会が多いが、今回もなかなかぶっ飛んでた
中に入って
入り口がいきなりこれ。ちなみに館内は撮影可能。タグを付けてインスタなどSNS拡散推奨、となってる
押入れを腰をかがめて入ると
どこか昭和チックなごく普通の家庭の一部屋。といった感じ。
どこか昭和チックなのはこのファミコンのためか
奥には薄暗い和室も。こちらには沓を脱いで上がる
なんか不思議な空間だが、日常のとなりというか日常そのものというか。これ一体何のアートなのか。
奥の次の部屋に入ると
手前と部屋と同じくらいのスペースに、作品の紹介が。作成ノート?らしきものも置いてある
紹介はあっても作品はなく、???、な感じだったが
しばらくしてなんとなくわかってきた。前の部屋に作品が展示されていて、奥の部屋が作品紹介、という形になっているのか。普通の展覧会のように、作品ごとに名前が書いているわけではなく、一見すると作品なのか見分けがつかないのがミソ
おかげで手前の部屋と奥の部屋、往復しまくって作品を見つける。見つけきったものもあるけど結局わからなかったものも多い。引き出しを開けると音がなる仕掛けのタンスなんかはわかりやすくてすぐ見つかったが。
これなんかは気づかず素通りしそうになったら、いきなり不気味な動き仕出して心底ビビった^^; このごく普通の家庭の一室を模した展示室、生活感がありそうでない(展示室だから)、どこか思わせぶり(当然仕掛けあり)な雰囲気が、なんというか
「大島てる物件」
ぽさを醸し出していて、とても福岡天神のど真ん中のファッションビル内にいるとは思えない気分になってくる。しかも自分がいる間、観客ずっと自分ひとりだけだったし
わかりやすさとは対極の展示方法で、もどかしさもあるけど意味がわかってくるとなかなか面白い。帰りの高速バス待ちの1時間半くらいを利用して入ったのだが、福岡市美術館とは別の意味で時間が足りない^^ヾ 普通は1時間あれば時間が余るくらいなんですけどね。 限られたスペースを逆手に取って最大限利用している感じでした。
※2019年5月現在のデータです
2015/06/01 東欧アニメーションの世界ーポーランド・チェコ・クロアチアー
2018/10/31 バスキアとNYアーティストたち ローランド・ハーゲンバーグ写真展
2019/03/16 三菱地所アルティアム「田根剛 未来の記憶」