島瀬美術センター　フランス近代絵画と珠玉のラリック展

「させぼんジュール」てなんだよ、とか無粋なツッコミは今はやめておこう。

佐世保市博物館島瀬美術センターにて、10月20日より開催の「ユニマットコレクション　フランス近代絵画と珠玉のラリック展　－やすらぎの美を求めて－」

日曜日に早速見に行ってきました

入り口そばに受付、中2階からエレベーターで4階に上がって、4･3･2階が会場。

4階はバルビゾン派がメインバルビゾン派にはそれほど興味が無いので流し気味に。

17世紀古典主義のブルドン、18世紀ロココのブーシェから始まる3階は主に19世紀アカデミズムと印象派（というか、その周辺）を対比させる形で。今回の目玉のルノアールもここ。

女性の背中が艶めかしい裸体画が目にとまり、誰の作品かと思ったらバルビゾン派の巨匠ミレーの作品。ちょっと驚いたが、バルビゾン以前はブルジョアの趣味にあわせてこの手の作品を量産していたのだと。本人にとってはお金のための不本意な作品なのかもしれないけど、このエロティシズムはなかなか魅力的。

一番印象に残ったのはダヴィッド。「ベルサリウスと子供」。なんだかよくわからないけどドラマチック。さすが新古典主義の巨匠

ルノワールは5作展示。1作は「母子像」のための素描なので、実質4作かな。どの作品もどこかで見たことあるような。似た作品と混合しているのかもしれないけど、日本にある絵画だから貸し出されることも多いのかもしれない。図録の表紙にも使わている「母子像」、輪郭線がぼやけてくる後年の作品より、この時代（1880年台）ごろの作風が個人的には好きだったりする

2階は「エコール・ド・パリ」とラリックのガラス作品の展示。

ルソーかな、と思った素朴派の作品。「カミーユ・ボンボワ」という画家の作品でした。「伝馬船を引く馬」とか、どことなくユーモラスな雰囲気がほっこりとして好き。もとサーカスのレスラーだった人らしい。

レオナール・フジタの作品も。「猫」は日本画みたいだけど躍動感があって印象に残りました。。

ラリックはあんまり興味ないのでさらっと流して。「弓張の丘ホテル」はもともとユニマットが運営していたホテルで、館内にある「ガラスの丘美術館」はラリックの作品が展示されていましたが、ユニマットから離れた現在は閉館している模様。ホテルがオープンして間もない頃行ったことがあるので、ちょっと懐かしさがありました。

観覧後は、いつものごとくノマドコーヒーでひとやすみ。外からYOSAKOIの喧騒が。期間限定メニューの「ミニクロ・ア・ラ・モード」とコーヒーを（セットで800円、ドリンクなし単品は500円）。「フランス」だから「ミニクロ」かな＾＾；

ミニクロはクッキー風のサクッとした食感、バターが効いて美味で、コーヒーとも紅茶ともよく合いそうでした。

コーヒーは本日は臥牛窯のカップでいただきました。

※2018年10月現在のデータです